「ゼロの焦点」, 松本清張

「ゼロの焦点」新潮文庫, 松本清張 

 

 【内容紹介(表紙裏より)】 

縁談を受け、十歳年上の鵜原憲一と結婚した禎子。本店勤めの辞令が下りた夫は、新婚旅行から戻ってすぐに、引継ぎのため、前任地の金沢へ旅立った。一週間の予定をすぎても戻らない夫を探しに、禎子は金沢へ足を向ける。北陸の灰色の空の下、行方を尋ね歩く禎子は、ついに夫の知られざる過去をつきとめる―ーー。戦争直後の混乱が招いた悲劇を描き、深い余韻を残す著者の代表作。

 

【印象的な表現や文章】 

「人は、ときに、根本的な問題に触れるのをあとまわしにするものである。」(P.78)