「弱くても勝てます」, 高橋秀美

 

甲子園も夢じゃない!? 平成17年夏、東大合格者数日本一で有名な開成高校の野球部が、東東京予選ベスト16に勝ち進んだ。グラウンドでの練習は週1日、エラーでも空振りでもかまわない、勝負にこだわりドサクサに紛れて勝つ・・・。監督の独創的なセオリーと、下手を自覚しながら生真面目に野球に取り組む選手たちの日々。思わず爆笑、読んで納得の傑作ノンフィクション!

 

【印象的な表現や文章】 

「『やる気があるのか?』と訊かれれば、それほどは『ない』ような気がするし、逆に『やる気がないのか?』と言われれば、ないことはないので『ある』ような気がしてくるわけで、もともと意思の有無は正確性に乏しいのである。」(P.118)

 

「プライドといったって人を蔑むとかそういう低レベルのものじゃない。俺たちはどういう野球をするのか。どういうスタイルでやるのかという考え方に対する自信。それがプライドだ。」(P.161)

 

「チームに貢献するなんていうのは人間の本能じゃないと思います。」(P.216)