「結果主義のリーダーはなぜ失敗するのか」

「結果主義のリーダーはなぜ失敗するのか」文春文庫, 本田有明

 

 

 【内容紹介(裏表紙より)】 

部下には厳しくしている。でもその分、自分だって必死にやっている。「目標必達」を合言葉に、皆を鼓舞し続けてきた・・・それなのに・・・振り向けば誰もいない!? こんな目に遭う可能性は、実は、「会社に忠実」で「優秀」な管理職ほど高いのです。部下に色々注文をつけているようで、結局は「とにかく結果を出せ」という指示しか出していない。このようなリーダーの隣には、不祥事や部下のメンタルダウンのリスクが常に存在しています。

 

【印象的な表現や文章】 

「マキャベリが唱えたリーダーシップ論、いわゆるマキヴェリズムを表す言葉として、よく『目的のために手段を選ばず』というキャッチコピーが引用される。・・・これが今の世の中に蔓延している結果主義の正体といってよい」(P.5)

 

「諸君にはこれから三倍働いてもらう。役員は十倍働け。俺はそれ以上に働く。」(P.33)

 

「リーダーに求められる根本的な資質は『人としての真摯さ』(integrity of character)だとドラッカーは説いた」(P.41)