「〇に近い△を生きる」, 鎌田實

 

これからの時代に必要な△の生き方とは? 今の日本に必要なのは「別解力」。たった一つの「正解」に縛られるのではなく幾つもある「別解」の中から〇に近い△を見つけていきましょう。会社の中でも、家庭の中でも、地球の中でも、みんながより幸福にあたたかく回転していくために・・・。ベストセラー医師が意を決定して新たな生き方を提案!

 

【印象的な表現や文章】

「『はい』と言っておきながら、実は『はい』ではなくて、自分流にやりたいようにやっている。でもいつも相手が満足するように心がけている。相手を満足させながら、やりたいことをやりたいと思っているのだ。」(P.21)

 

「一人では勝負にならない。これがプロセスの肝だと思う。仕事と似ている。周りの人がどれだけ気持ちよく仕事ができるか、そんな空気をつくること。そんな人間関係をつくりながら、最後は戦いだから自分の大技を出す。職場の中でもプロフェッショナルな意識を持って、自分の大技をどこで炸裂させたらいいかを常に考えておく必要がある。仕事はプロセスのようなものだ。」(P.37)

 

「『がんばらない』けど『あきらめない』のが大事。がんばり過ぎは、壊れやすく、モロイ。『がんばらない』と『あきらめない』の二つの矛盾した面があると、折れないプロの持ち主になる。」(P.38)

 

「ぼく自身が関心があったり感動するものに対して、他人が感動しないことはないと思ったんです。人間として心が動くもの、感動という感情や、知りたいという衝動は、みなそれほど変わらないと思う。」(P.57)

 

「死ぬほどの困難な状況に出逢っている時、この二つのことがあると生き抜くことができるとよく言われている。愛する人がいること、そして、働く場があること。」(P.105)